
ちょっとしたことで疲れやすかったり、些細なことをいつまでも気にしていたり。そんな自分自身のことを責めていませんか?また、そのような周囲の人を「過敏だな」と感じていませんか?
冒頭に書いた内容は、実際HSPの特徴に当てはまる、わたしの持つ悩みです。HSPとは、感受性が豊かで、とても繊細に物事を感じ取る人々です。私自身HSPという単語について知るまで、自分のマイナス面だと捉えていました。しかし、HSPには一定の特徴があり、長所と短所という見方ができます。そのため、必ずしもマイナス面だけではないのです。
今回の記事は、HSPの定義を知り、同じような特徴を持つ人(や自分自身)の良い面を見られるようになるための記事を書きます。
私自身、繊細さんな自分自身を知るために、たくさんの関連図書を読みました。その中でも、HSP専門カウンセラーである武田友紀さんの本を参考にしています。武田さんの著書にも掲載されていますが、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱したHSPについて「敏感な人」ではなく「繊細さん」と前向きな単語で訳してくださっています。HSPの定義として、検索ワードで出てくる言葉には以下のように出てきます(ヤフーの検索を利用)
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)は、感受性が高く、環境刺激に敏感に反応する人々を指します。 情報処理が深く、感情や環境変化に強く影響を受ける特性があります。 共感力が高く、細部に気づき、洞察力が鋭い。 刺激による過負荷を感じやすく、適切なストレス管理と自己ケアが必要です。
確かに繊細な人にはDOES(ダーズ)という4つの特徴があります。それぞれ英語での表記があり、その頭文字をとっています。Dは深い処理能力、Oは繊細な感覚の力、Eは強い共感力、Sは察知能力について指しています。HSPの方は、この4点が他の人と比較すると「特徴」という形で出てきます。
みなさんご存知のように、HSPには種類があります。①HSP(内向型)②HSP(外交型)③HSP(刺激回避型HSP)④HSS型HSP(刺激追求型HSP)全部で4種類です。私自身は、自分自身を④HSS型HSPだと診断しています。HSPの傾向があるにもかかわらず、矛盾するような環境(刺激が強い、様々に好奇心を発動するなど)を好む傾向にあるからです。HSPでありながら、HSS型が入っている部分の認知が中々出来ずに苦労しました。個人的な意見とはなりますが、お医者さんで診断してもらうよりも、自分自身の自己理解のために、どこに当てはまるのか知っておくことが、ためになると思います。
HSPの特徴としては、これまでにあげてきたような
という長所を持ちつつも、短所に目が止まってしまう人も多いかと思います。自分自身も、HSPという特性を知らないうちは、短所にばかり目を向けていました。過去の自分と同じようなHSPの方に向けて、自分なりに対処してきたことを3選取り上げて、記事に残しておけたらと思います。
1)感情がたかぶりやすい
私の中で、自分の性格の中でもプラス/マイナスどちらにも変わりやすい課題だと捉えています。少しの刺激が10にも100にもなってしまうように、自分にとって良かった出来事が10にも100にも変わります。その落差に疲れてしまうという悩みがこちらです。この対策としてできることは「自分の期待値を下げておく(リアリストになる)」ということです。物事を現実的に考えておくと、だいたいが予想通りの結果に物事が着地します。その中から「AだとBになる」という学習経験をいくつか積んでいきます。そうすると「反応に振り回される自分」から脱皮することが出来ます。
2)痛みに弱い
こちらについても、自分の中で1,2位を争うような課題です。おそらく1つの刺激が10にも100にも増して、自分にとってマイナスと捉えられることになっているのでしょう。こちらの痛みは「物理的な痛み」と捉えているので、これに対しては「できるだけ前準備をして取り組む」というリスクヘッジを行って対処しています。
3)ストレス耐性が無いと見られてしまう
これは、私が友人や同僚と関わる中で見つけた課題です。物事の捉え方が悲観的すぎる、など「人の言葉に振り回されてしまう」状況についてお話ししています。こちらについては「自分軸」で行動することを心がけています。人にとってはたいしたことはないけれど、自分にとって大問題であったら、それに見合った行動を取るまでです。どちらにしても、人の物事の見方に振り回されている状態なので、「自分軸」を大切にするようになりました。
まとめると、これまで見てきたように「深く考える能力」や「人にしっかりと寄り添える」という点は、HSPの方々や、自分自身にとっては「長所」であるのです。感受性は長所です。一方で、人のものの見方に振り回されてしまう、いわゆる他人軸になってしまうと、自分自身をマイナスに捉えてしまいがちです。そうなった時には「自分軸」にしっかりと切り替えて、自分自身を大切にしましょう。
少し駆け足になってしまいましたが、他のHSPの方にとっても、何か力になるような記事になれれば幸いです。